『未来が気になるとき』と『過去を振り返ってしまうとき』

 

には共通点があります。

 

 

 

 

それは何だと思いますか? 

 

それは『今この瞬間』に意識が向いていないということです。

 

 

未来を心配している瞬間、 

 

過去を振り返っている瞬間、 

 

あなたの波動は下がります。

 

 

なぜ下がるのかというと、

 

その瞬間のあなたは『本来の自分』ではなくなってしまうからです。

 

 

 

 

本当の私たちは肉体ではありません。

 

本当の私たちはスピリット［霊］です。

 

そのスピリットの中にマインドがあります。

 

スピリットの私たちには“肉体”はありません。

 

あえて形容するなら“光”のような存在です。

 

 

 

本来の私たちに時間は存在しません。

 

【今この瞬間】があるだけです。

 

【時間】や【空間】といったものは、私たちのマインドが『神』からの分離を信じてしまったときに生み出した制限です。

 

本当の私たちには一切の制限はありません。

 

本当の私たちはいつでも『神』と共に、自由で完全な安らぎの世界に存在しているのですから。

 

 

 

よって、本当の私たちは過去は見ません。

 

今この瞬間に必要なものはすべてあるからです。

 

未来も見ません。

 

今この瞬間が完璧なので、今この瞬間ではない何かに思いを馳せる必要がないのです。

 

 

 

ただただ今この瞬間に集中しているだけです。

 

ただただ今この瞬間を生きていればそれで幸せなのです。

 

 

 

時間軸という概念は、物質世界という私たちのマインドが見ている夢の中にだけ存在します。

 

過去を気にするのは、【今この瞬間】を作った原因は過去にあると信じているせいです。

 

未来を気にするのは、未来は選べず固定化されていると信じているからです。

 

 

 

実際は、今この瞬間をつくっているのは過去ではなく現在のマインドです。

 

では、未来は今この瞬間つくっているのかといえば、そうではありません。

 

未来は、その時、その瞬間につくられています。

 

（これは説明が複雑になるので別のテーマで図解を交えて説明しています）

 

 

 

私たちは不安を感じると【本来の自分】を忘れてしまいます。

 

私たちは【本来の自分】を忘れると不安を感じはじめます。 

 

時間など存在しない世界にいる本当の自分を忘れたとたん、時間の流れに執着するようになります。

 

 

 

あなたが未来を気にするのは、今何らかの不安を感じているからであり、

 

あなたは未来を予知することでその不安から逃れられると信じています。

 

 

 

でも、それは間違っています。

 

仮に一つの未来を予知できたとして、 

それによって不安が一つ解消されたとしても、 

 

その後で、また別の不安が顔を出してきます。

 

なぜなら私たちは『本当の自分』と「肉体の自分」の意識がズレる時、 

本当の自分が感じるはずがないものを感じつづけるよう、エゴによってプログラムされているからです。

 

 

本当の自分でなくなっているあいだ、本当の自分とまったく正反対の感覚・感情が涌いてくるようにできているのです。 

 

 

それが未来への［不安］であり、

 

それが過去に対する［後悔］です。

 

 

 

あなたが今、不安を感じている理由は何でしょうか？

 

未来を予測して、望まぬ未来を回避できると考えてきたのかもしれませんが、

 

そろそろその不安をつくりだす要因そのものに目を向けてはいかがでしょうか。

 

 

 

あなたの中で今くりかえし湧き起こるその不安は、あなたが何かに対して強いこだわりをもっているからかもしれません。

 

あなたは、それが叶わないと自分は幸せになれないと思ってはいませんか？

 

 

 

あなたが過去の出来事を後悔している理由は、

 

その過去を変えないことには、自分の望みは叶わないと頑なに信じているからではないですか?

 

 

 

過去の自分がしてきたこと、しなかったこと、

 

起きてほしかったこと、起きてほしくなかったこと、 

 

それが原因で【今この瞬間の自分】が苦しんでいると信じていませんか？

 

 

 

あなたを今悩ませているものは過去にはありません。 

 

あなたを今苦しませているものは、

 

【今この瞬間のあなた】の中にある何かへの強いこだわりです。

 

 

 

そのこだわりは、あなたの目標かもしれません。

 

理想の自分を手に入れる、理想の誰かを手に入れる、理想の環境を手に入れる、

 

それは、ずっとずっと抱きつづけた夢なのかもしれません。

 

 

 

あなたの生きがいになっている、あるいはかつてそうだったのかもしれません。

 

それは、今のあなたを奮い立たせる原動力になっているもの、

 

あるいはかつてそうだったものかもしれません。

 

 

 

しかし、それらはあなたに夢を与え、喜びを与えると同時に、あなたを悩ませ苦しませてきたものだったはずです。 

 

 

そのこだわりのほとんどすべてに共通していることがあります。

 

それは、

 

『肉体があるがゆえのこだわり』

 

であり、

 

『物質世界であるがゆえのこだわり』

 

です。

 

 

いずれもそのこだわりは『本来の自分』が一度も持つことのないこだわりです。

 

当然です。

 

『本当の自分』には肉体もなく、物質のない世界にいるわけですから……

 

 

 

そのこだわりは、ささいなものかもしれません。

 

生涯持ち続ける大きなこだわりかもしれません。

 

いずれのこだわりも、『本来の自分』が持つはずのないことのないこだわりです。

 

 

そのために、本来の自分が持つはずがない　“不安や後悔”　といった感覚が湧いてくるのです。

 

その『本来の自分』と「肉体の自分」とのズレがあなたを苦しませているのです。

 

 

 

あなたが今、その　“本来のあなたじゃないこだわり”　が原因で未来に不安を感じているとしたら、

 

それが理由で過去を引きずり続けているのだとしたら……

 

 

捨ててください。

 

思いきって、そのこだわりを捨ててください。

 

 

「そんなにかんたんに捨てられないよ」とあなたは言うでしょう。

 

 

けれどハッキリしているのは、

 

あなたが今そのこだわりを捨てたなら、

 

間違いなくあなたは「楽になる」ということです。

 

 

 

あなたが後生大事にしているそのこだわりは、

 

あなたに安らぎを与えるどころか、今この瞬間、あなたを悩ませ苦しめているだけです。

 

 

 

あなたを苦しめるあなたのこだわりは、実はあってもなくてもどっちでもいいものがほとんどです。

 

フィジカルマインド（エゴ）は、本当は重要ではないことをいかにも重要であるかのように感じさせ、

 

その間、私たちを『本来の自分』から遠ざけようとします。

 

それがエゴの常套手段なのです。

 

『本来のあなた』とは違うあなたが、頑なに「必要に決まってる！」って叫んでいるだけです。

 

 

 

いったん捨ててしまえば、そのこだわりは、

 

驚くほど自分にとって重要じゃなかったことに気づきます。

 

 

完全に捨ててしまうと、今度はフィジカルマインドの代わりにハイヤーマインドがあなたの前に顔を出してくれます。

 

勇気を出して捨てたこだわりの代わりに、もっとスムーズで簡単な方法を、あなたがもっと幸せを感じられる方法を、

 

ハイヤーマインドはあなたの前に差し出してくれるようになります。

 

 

それは以前とまったく違うものかもしれません。

 

でも、それは確実にあなたが幸せを感じられる別の方法、もしくは別のモノです。

 

 

「なんだ、もっと早く捨てればよかった」と思うかもしれません。

 

それは本当に捨ててみなければわからないことです。エゴに従うのをやめないと、ハイヤーマインドの声は届かないのです。

 

 

でも、あなたがそのこだわりを心の隅に残しておきたいと思うあいだは、

 

そのこだわりは、あなたに夢と失望を交互に与えつづけ、

 

あなたを『本当のあなた』から遠ざけつづけるでしょう。

 

 

 

誤解してほしくないのは、この物質世界で【夢や理想】を持っちゃいけないってことではありません。

 

夢はあっていいんです。

 

理想の自分、なりたい自分があってもいいんです。

 

 

 

けれど、一つだけ頭の隅に置いてほしいことがあります。

 

それは、

 

この世界で、

 

あなたが『本来の自分を思いだすこと』以外に、

 

「やらなければならない重要なこと」なんか一つもないってことです。

 

 

 

あなたが『本当の自分になる』こと以外に、

 

「ならなければならないもの」などないってことです。

 

 

それ以外のことは、やってもやらなくてもどちらでもよい、

 

適当に楽しめて、適度に喜びを感じられたらそれでよいもの、いつか必ず消えてゆく幻なのです。

 

 

 

 

あなたが今抱えているそのこだわりは、本当に必要ですか？

 

 

 

あなたが今抱えているそのこだわりは、本当にあなたを幸せにするでしょうか？

 

 

 

もっと違った方法、もっと違った世界が待っているってイメージしてみませんか？

 

 

 

ちょっと立ち止まって考えてみてください。