『ゴキブリ君との交渉にチャレンジしました』


 

皆さん、ゴキブリは好きですか?

たまに好きって人がいるので一応聞いています。笑

 

僕は苦手です。

部屋でカサッと音がしただけで殺虫剤握ってます。西部劇のガンマンより速いです。笑

 

しかし、その苦手意識をずっと克服したいと思ってました。

すべての生命体は『神』の元では『同じ一なるもの』ですから、ゴキブリだけ例外にするわけにもいきませんよね。

 

ゴキブリ見ても平然と素手で捕まえて、殺さずに窓からポイッと捨てられるような、そんな人に憧れておりました。笑

 

 

そんなある日、テレビを見ていたらマツコ・デラックスさんがこんな話をしておりました。

 

自宅で連日ゴキブリを見かけて、そのゴキブリはどうやら同じゴキブリではないかと感じたと……。

 

で、そのゴキブリに向かって、

「ごめん、あなたとは共存できない」みたいなことを言ったらしいのです。

 

そうしたら、そのゴキブリから「わかった」と返事が返ってきたというのです。

 

 

確かに声が聞こえたようです。

それからそのゴキブリは出なくなったそうです。

 

 

僕はこの話を信じました。

マツコさんはきっと霊的感受性が強いんでしょうね。

動物や昆虫の意思や感情ってものを、波動として受け取って、それを自分の脳内で人間の言葉として翻訳しているわけですね。

 

植物の声が聞ける人も同様です。

 

 

 

ゴキブリって本当に敏感な生き物だと思います。頭も良いです。

 

昔、ゴキブリホイホイの中に追い込んだら二本足で走って出てきたことがありました。笑

 

あるときは、ゴキブリを発見して「あっ!」と声を上げたら、向こうもビックリしてぴょんと跳ねてました。笑

 

あるときは、空中を飛ぶゴキブリの背後から殺虫剤を噴射したら、

わざわざUターンしてこちらに向かって飛んできたことがありました。

 

噴霧する殺虫剤に向かって飛んでくるなんてよほど許せなかったんでしょうね。

 

 

 

マツコさんをリスペクトすることにして、僕も真似してやってみようと思い立ちました。

 

それから程なく一匹現れたので、早速そのゴキブリ君と交渉を試みたのです。

 

マツコさんと同じく、

「この家でオマエと一緒に暮せない」と語りかけてみたのです。

 

 

 

 

 

 

すると立ち止まってじーっと聞いているじゃありませんか。笑

 

 

「オマエのことを殺したくないんだ。だから元居た自分の住処に帰ってほしい……」

 

 

暫し、そんな言葉を繰り返してみたのですが、彼は(彼女かもしれませんが)動こうとしません。

 

ここで諦めていつものように殺すパターンは嫌だったので、粘り強くいこうと決めました。

 

いかに殺したくないか、たんたんと思いを語ってみたのです。

 

するとどうでしょう。

のそのそと玄関のほうへ向かっていくじゃありませんか。笑

 

でも彼(彼女?)にもためらいがあるのか、何度も何度も立ち止まるのです。

 

だからその度に「オマエが悪いわけじゃない。ただ一緒に暮せないだけだ」とかなんとかしつこく説得を続けました。

 

 

 

立てこもり犯と話す警察の交渉人の気分です。笑

 

 

 

そしてついに彼は玄関ドアの1センチ手前まで来ました。

 

僕はそっとドアを開けて、最後に一言、

 

「自分の家に帰りな。ありがとう」と声をかけました。

 

 

しかし、

次の瞬間、彼はクルッと踵を返してしまったのです。

 

 

 

もうガックリです。

 

 

 

「これだけ言ってもわかんないのか、オマエは」と言い放つ僕は他人から見たら完全にヤバい奴です。笑

 

 

交渉に疲れた僕は彼を玄関に残し、部屋に戻ってしまいました。

 

 

そして15分くらい待って再び玄関に戻ってみると、彼は天井の照明器具に張り付いておりました。

 

実はその器具に天井裏に続くわずかな隙間があるのです。

 

そこに入られたら完全にアウトです。

 

もう交渉不可です。

 

最後の説得も空しく、彼はその隙間に入ろうとしました。

 

 

 

だから、、、

 

 

殺虫剤を使いました。笑

 

 

 

 

 

交渉は失敗に終わったのです。

 

笑ってやってください。笑

 

マツコさん凄いです、ほんと。

 

 

 

ただ……しばらく経ってあることを思ったのです。

 

あのゴキブリって僕の家のどこかで生まれたんじゃないかって。

 

ひょっとして天井裏かもしれません。

 

もともと天井裏が彼の住処だったのかもしれません。

 

だとすると、あの彼は、

 

「自分の家に帰ってくれ」という僕の言葉に対して、律儀に、正直に、自分の家に(天井裏に)帰ろうしていたのかもしれません。

 

 

本当はどうなのか彼に聞かねばわかりませんが、

そうだとすれば悪いことをしてしまったと軽い罪悪感に襲われました……笑

 

 

 

 

どうしてこんなゴキブリの話を延々としているかといいますと……

 

 

 

いつも書いていますが、

私たちが見ている世界は、自分のマインドの中を象徴的に投影した幻想世界です。

 

より正確に言えば、

 

投影している部分は、

 

マインドの中で「自分は肉体である」と誤って信じているフィジカルマインド(自我)という部分です。

 

 

 

このフィジカルマインドが夢の中で投影するものは、

 

自分が見たいものであり、自分が見たくないものになります。

 

 

自分の目の前にあるものは、すべてがマインドの中の何かを表している象徴です。

 

 

 

 

ゴキブリも象徴の一つです。

 

ゴキブリはどんな象徴だかわかりますか?

 

 

私たちがゴキブリという象徴を見るときは、

 

【自分が今対処しなければならない問題があるのにそれを見ようとしてないとき】です。

 

 

 

ゴキブリが人々から(僕も含めて)忌み嫌われるのは、ゴキブリが暗くジメジメした所、下水道など汚い場所を好むからです。

 

それらは私たちが出来れば目を背けたい所、近づきたくない所ですね。

 

そういう場所で彼らは繁殖を繰り返し、

ある日突然、私たちの生活空間にヌーっと入っくるわけです。

 

 

 

つまり、ゴキブリという象徴は、

 

『あなたは見なければいけない問題があるのに見ないふりをしている。このまま放置しておくと問題はより大きくなってしまいますよ』

 

というメッセージになるわけです。

 

 

 

僕もそうです。

対処しなければいけない問題がありながら先送りにしてしまっている時期にゴキブリをよく見たりしています。

 

 

じゃあゴキブリの出ない冬場はどうなの?って思うと思いますが、人それぞれ忌み嫌うものはゴキブリ以外にもあるはずです。

冬場はまた違う象徴をメッセージとして作り出します。

 

 

稀にゴキブリが好きという人もいます。

そういう人も、ゴキブリとは違う象徴を作り出します。その人はその人の忌み嫌う象徴を繰り返し見ることになるでしょう。

 

 

① 具体的に問題解決に着手すること。

 

② そして、こういうメッセージとしての役割を担っているゴキブリにあえて感謝してみること。

 

 

そんなことをしているうちに、見かける回数はだんだん減っていったりします。

 

不思議なものです。

 

 

 

 

 

経験者は語る。笑